グッドケア・グッドドライビング

認知症の行方不明者1万人

先日、NHKで認知症の特集番組を放送していました。その中で認知症の人やその疑いがある人が徘徊(はいかい)などで行方不明になったとして警察に届けられた件数について、警察庁が去年(平成25年)はじめて公表したと報じています。その数は、おととし(平成24年)1年間で、のべ9607人、死亡は359人。さらにこの24年末の時点でも行方が分からないままの人は208人に上ることが分かりました。

  NHKの独自の取材では徘徊で保護したものの、認知症のため名前や住所が分からず、身元が分からないまま施設で暮らしている人もいることも分かりました。こうした人は、取材時に全国で少なくとも4人いました。このうちのお一人は7年間身元が分からず保護されていましたが、放送によって身元が判明したことが後日ニュースで放送されていました。

 対策についても取材されています。すでに20年前から釧路で警察や行政、民間などがネットワークを組んで、地域ぐるみで行方不明者を捜す「SOSネットワーク」という取り組みがされていました。残念ながら導入しているのは全国の自治体の3分の1にとどまっていて、しかも、活発に稼働しているのはその半数以下にとどまっていました。しかし一方、ネットワークが機能している地域では多くの命が救われていました。 ネットワークの稼働には、警察や行政だけでなく、地域の人たちの力を結集する必要があります。スムーズな連携をいかに作り上げるか、なかなか難しい面があるようです。

 認知症を患う高齢者は増加の一途をたどります。徘徊による問題はこれから一層深刻になるはずです。少しでも早く、効率的な対策やシステムが全国に普及し、認知症の高齢者を徘徊で行方不明にしない地域社会が実現してほしいと思います。

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